- Avid Media Composerって名前はよく聞くけど、どんなソフトか分からない。
- 実際に使ってみたいと思っているけど、無料で試せる方法があれば知りたい。
映画製作の学校に通っていたり、勉強をしたりしている人は「Avid Media Composer」というソフトを聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
本記事では、Avid Media Composerのソフトについて詳細に解説していきます。
Avid Media Composerには永久に無料で使う方法もあるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
Avid Media Composerとは
そもそも、Avid Media Composerってどんなソフトなの?
Avid Media Composerは「Avid Technology」というアメリカの会社が提供している動画編集ソフトです。
一般的にそこまで知名度の高いソフトではないかもしれませんが、実は現在主流となっているノンリニア編集(動画編集の方式)の先がけとなったソフトで、30年以上の歴史があります。
また開発会社のAvid Technologyは、有名なオーディオシステムである「Pro Tools」を開発している会社でもあります。
そのためAvid Media Composerは、歴史と技術力を兼ねそなえた会社が作った信頼できる動画編集ソフトと言えるでしょう。
Avid Media Composerの特徴
Avid Media Composerにはどんな特徴があるんだろう?
最近は様々な動画編集ソフトがありますが、その中でもAvid Media Composerはかなり特徴が際立ったソフトです。
ここではAvid Media Composerが「どこで使われているのか」「どんな人に向いているのか」といった視点で、ソフトの詳しい特徴を解説していきます。
映画制作ならAvid Media Composer
Avid Media Composerの一番の特徴は、映画製作の現場で最も有名なソフトだということでしょう。
動画編集ソフトというと、一般的には「Adobe Premiere Pro
」や「Final Cut Pro」などが有名ですよね。
しかし映画製作の現場においてはAvid Media Composerが最もスタンダードなソフトになっており、実際に多くの有名ハリウッド映画の編集にも使われています。
- スターウォーズ フォースの覚醒
- ボヘミアン・ラプソディ
- ラ・ラ・ランド
- アベンジャーズ
- インセプション
- ダークナイト
- アバター
- アイアンマン
- ゼロ・グラビティ
・・・etc
そのため、Avid Media Composerは「今現在、映画製作の勉強中だ」「将来は映画製作に関わりたい」というような人が早くから使ってみるべきソフトだと言えるでしょう。
逆に「趣味で自分の撮った動画を編集したい」「YouTubeにあげる動画を編集したい」というような人には不向きなソフトなので、注意してください。
この点については、次の項で詳しく解説します。
初心者には扱いづらい理由
Avid Media Composerは、動画編集初心者にとってはかなり扱いづらいソフトとなっています。
それには以下のような理由があります。
- もともと放送業界・映画業界をターゲットにしたソフトである。
- 使っている人が少なく、ネットに情報が落ちていない。
- 情報が英語である
前項でも解説した通り「趣味で動画編集をしたい」というような人は、FAvid Media Composerのターゲットではありません。
放送や映画の製作現場でプロが使うためのソフトなので、直観的な操作ができなかったり、ある程度の前提知識を求められたりします。
使っている人が少なく、ネットに情報が落ちていない
プロ向けのソフトゆえに一般で使っている人が少ないため、ネットに落ちている情報がとても少ないです。
分からないことをネットで検索したのに欲しい情報にたどり着けない、という状況は初心者にとって大きなデメリットとなるでしょう。
情報が英語である
公式サイトの情報やソフトのメニュー項目が英語で書かれている箇所が多いです。
こちらもネットに情報が落ちていないのと同様、分からないことが解決しづらい大きな要因になります。
まとめ
以上のような理由から、Avid Media Composerは初心者にとって扱いづらいソフトになっています。
しかし現時点では初心者の方でも、将来映画製作に携わりたい方や、周りに相談できる環境が整っている(専門学校に通っている、実際に使っている知人がいる、など)方は、ぜひこの記事を読んで1度使ってみてください。
Avid Media Composerのプランや料金の違い
Avid Media Composerには、全部で以下の4つのプランが用意されています。
- Media Composer | First
- Media Composer
- Media Composer | Ultimate
- Media Composer | Enterprise
Media Composer | First
特徴
Firstは、Avid Media Composerの無料体験版になります。
無料体験版のため、使える機能に制限があります。
Firstについて、詳しくは次の章で解説します。
価格
無料体験版のため、価格は0円です。
Media Composer
特徴
Media Composerは、フリーランスで活動するプロのエディターや映画製作者向けのソフトになります。
Firstのような編集機能自体の制限はありませんが、フリーランスの製作に特化しており、ビンやプロジェクトの共有機能が省かれています。
価格(税別)
契約形態 | 価格 |
---|---|
1年契約/月額払い | 2,800円/月 |
1ヶ月契約/月額払い | 4,100円/月 |
1年契約/一括払い | 28,300円 |
Media Composer | Ultimate
特徴
Ultimateは、協調作業が必要となる現場(映画製作会社や放送局など)で作業するエディターや映画製作者向けのソフトになります。
Media Composerの機能に加え、ビンやプロジェクトの共有やデータの管理システムとの統合が可能となっています。
価格(税別)
契約形態 | 価格 |
---|---|
1年契約/月額払い | 5,900円/月 |
1ヶ月契約/月額払い | 8,900円/月 |
1年契約/一括払い | 59,100円 |
2年契約/一括払い | 112,000円 |
3年契約/一括払い | 160,000円 |
Media Composer | Enterprise
特徴
Enterpriseは、厳重な管理やセキュリティを必要とする大規模なチームやプロダクション向けのソフトになります。
役割に応じたインターフェースのカスタマイズやアクセス制限の設定などができるようになっていますが、個人で利用する方は気にしなくて良いプランです。
価格
Enterpriseの価格は、カスタマイズの内容によって変わってきます。
契約を希望する方は、まずは公式ページから販売元に連絡する形となっています。
Avid Media Composerを無料で使う方法
Avid Media Composerがどんなソフトか分かったから、実際に使ってみたい!無料で使う方法はある?
前章でも少し触れましたが、Avid Media Composerには無料体験版があります。
ここでは、無料体験版について詳しく解説していきます。
無料版 -Avid Media Composer First-
Avid Media Composerの無料体験版は「Media Composer | First」というプランによって提供されています。
これは2017年から開始されたプランで、今まで現場のプロ向けだったAvid Media Composerが誰でも使えるようになったと注目を集めました。
そしてなんとFirstには「機能の制限」はありますが「利用期間の制限」がありません。
そのため、まずはFirstを使ってAvid Media Composerでの動画編集に慣れ、機能に不満を感じ始めたら有料版の購入を検討することをおすすめします。
Avid Media Composer Firstの機能制限
Firstはずっと無料で使えるソフトなだけに、有料版と比べると色々な機能制限があります。
以下にその一部をまとめました。
- プロジェクトごとのビンの数が5つまで(有料版:無制限)
- ビデオトラックが4つ、オーディトラックが8つまで(有料版:どちらも64個)
- 出力できるフォーマットがFull HD[1080p]まで(有料版:16Kまで)
- 5.1サラウンド、7.1サラウンドに非対応
- LUTに非対応
・・・etc
しかし逆にFirstにしか存在しない機能もあり、それが「YouTube」と「Vimeo」へのエクスポートです。
編集した動画を直接YouTubeとVimeoにエクスポートすることができます。
そのためFirstは「個人で制作の練習をして、それを他の人にも公開したい」という方にはピッタリのソフトだといえるでしょう。
Avid Media Composer Firstのダウンロード方法
それでは実際にFirstをダウンロードする手順を解説します。
Firstのダウンロードは、以下の手順で行います。
- 公式サイトからアカウント登録
- 送信されたメールからインストーラをダウンロード
- インストーラを実行してソフトをインストール
まずはAvid Media Composerの公式サイトにアクセスします。
ページを少しスクロールすると以下のような画面が出てくるので、Media Composer | Firstの「ダウンロード」ボタンをクリックしてください。
以下のようなページが表示されるので「アカウントの作成」ボタンをクリックしてください。
ボタンの下に個人情報の入力欄が表示されるので、それぞれの項目を記入したあと「送信」ボタンを押してください。
最後に、メールの送信が完了したことを伝える画面が表示されます。
②送信されたメールからインストーラをダウンロード
手順①で送信されたメールを開くと、以下のような画面が表示されます。
お使いのOSに応じて、MacかWindowsのボタンをクリックしてください。
クリック後すぐにインストーラのダウンロードが始まるので、ダウンロードが終わるのを待ちます。
③インストーラを実行してソフトをインストール
インストーラはダウンロードしたzipファイルの中に入っているため、まずはzipファイルを展開してください。
展開後、フォルダ内にある「Install Media Composer.exe」というファイルを実行するとインストーラが起動するので、画面の指示に従ってインストールを進めてください。
インストールが終わったら、まずはAvid Linkにサインインする必要があります。
いきなりAvid Media Composerを開くのではなく、まずは一緒にインストールされた「Application Manager」というアプリケーションを開いてください。
以下のような画面が表示されるので「サインイン」ボタンをクリックしてください。
登録したメールアドレスとパスワードの入力画面が表示されるので、それぞれ入力してください。
サインインが完了したら、アプリ内にあるMedia Composer | Firstの「開く」ボタンをクリックしてソフトを起動します。
※起動時に「Avid Media Composerのアクティベーション」という画面が表示される場合、「I want to run as Media Compose | First」を選択して「続行」を押してください。
ソフトが起動したら、いよいよMedia Composer | Firstを使うことができます。
前の項でも解説した通り利用期間の制限はないので、自分のペースで機能の確認や動画の作成を楽しんでくださいね。
まとめ
Avid Media Composerを無料で使う方法についての記事は以上です。
Avid Media Composerについて、ソフトの特徴やプランの種類についても解説しました。
- Avid Media Composerは、映画製作で最も使われているソフト。
- プロ向けのソフトであり、初心者には扱いづらい。
- 4つのプランがあり、それぞれ特徴や価格が違う。
- 永久無料で使うには「Media Composer | First」を利用する。
最後に
最後になりましたが、本気で動画編集を行っていきたいと感じているのならAdobe Premiere Proがおすすめです。
Adobe Premiere Proは動画・映像制作の現場から、有名Youtuberの動画編集まで、幅広い分野使われています。
何より利用者が多いので、使い方に困った時GoogleやYouTubeで検索をかけることによって、ほとんどの疑問を解決することが可能です。
もし「動画編集ソフトに悩みを感じている」「動画編集ソフトに迷っている」と感じている方は、体験版を利用することで、悩みを解決することができますよ。
\体験版はこちら/
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